VOL.32 / WEEKLY DIGEST

今週のZoho:南アフリカで「Zoho POS」を投入、Arattai は Aadhaar 連携の本人確認を導入

Zoho が Zoholics South Africa 2026 に合わせて現地版「Zoho POS」を提供開始し、あわせて2025年の南アフリカ売上が前年比34%増だったことを公表しました。国内データセンターの検討も明らかにしています。インドではメッセージングアプリ Arattai が Aadhaar アプリ連携の任意本人確認を導入。今週は計7件のトピックを収録しています。

2026年8月3日 – 8月9日 収録トピック 7件 更新:2026年8月3日 06:00 JST

今週のタイムライン

SAT
08/01

南アフリカが Zoho の最速成長市場になる可能性 ― 現地雇用の受け皿としての期待

Business Day 掲載の Arthur Goldstuck 氏のコラムは、南アフリカが Zoho にとって世界で最も成長の速い主要市場になり得ると論じた。Zoho は会計、メール、営業、カスタマーサービス、小売まで業務のほぼ全域をカバーするアプリケーション群を提供し、150か国で1億5,000万人以上のユーザーを抱え、従業員は1万9,000人超、年間売上は10億ドルを超える。創業30年を通じて非公開・自己資本での黒字経営を続けている。南アフリカ事業は過去8年で9倍に拡大し、市場順位は12位から今年10位に上がる見通し。Bourne 氏は、実績が上がるほど現地版製品の開発を社内で提案しやすくなると述べている。POS投入で残る空白は給与計算で、現地事業者 SimplePay との連携で一部を補い、SARS の eFiling を通じた VAT 申告の接続も開発中。課題は導入・設定・サポート人材の不足で、現地は約50名体制。ケープタウンのデジタル人材育成団体 CapaCiTi との連携や大学カリキュラムへの組み込みで、若年層の育成と雇用につなげる構想を示している。

メディア Business Day(Arthur Goldstuck 氏コラム) · 記事 ↗
FRI
07/31

Zoholics South Africa 2026、ヨハネスブルグとケープタウンで開催 ― 参加者1,200名超、今年3回目のZoholics

Enterprise Times は、Zoho が同週にヨハネスブルグとケープタウンで「Zoholics」を開催し、両会場あわせて1,200名を超える参加者を集めたと報じた。今年のZoholicsとしては1月のドバイ、7月のケニアに続く3回目の開催で、現地でのZohoプラットフォームの浸透ぶりを示す形となった。同記事は、レガシー基盤に縛られる一方で高価格な統合製品を導入しにくい新興国の中小企業に対し、クラウド型POSがサブスクリプション化と導入の簡素化によって初期投資の壁を下げつつある構図を指摘。南アフリカで34%の増収と Zoho POS の投入が重なったことを、同国のデジタル化における転換点と位置づけている。Zoho POS には無料版があり、有料の Standard は月額 R120 から。Zoho Books(会計)や Zoho Commerce(EC)とネイティブに連携する。

イベント Enterprise Times · 記事 ↗
WED
07/29

Zoho のメッセージングアプリ「Arattai」、Aadhaar アプリ連携の本人確認を導入 ― なりすまし対策とプライバシー機能を拡充

Zoho Corporation のメッセージング・VoIP通話アプリ「Arattai」が、インドの国民ID「Aadhaar」のアプリと連携した任意の本人確認機能を導入した。プロフィール設定の「Get Verified」から Aadhaar アプリで確認を完了すると緑色の認証バッジが付与され、他ユーザーは正規アカウントを識別できるようになる。認証済みプロフィールからのメッセージのみを受け取る設定も可能で、スパムやなりすましの抑止を狙う。利用は任意で、Arattai 側は Aadhaar の情報を保存しないとしている。対応は Android、iOS、Windows、Mac。あわせて個人チャットとブロードキャストのエンドツーエンド暗号化、Google ドライブおよび iCloud への暗号化バックアップ、公開グループ参加時の電話番号非表示、会議の待機ルームなど、プライバシー・セキュリティ機能を拡充した。Arattai は2021年提供開始で、インド国内で全面開発され、ヒンディー語・タミル語・グジャラート語など10のインド言語に対応している。

公式プレス Zoho / Arattai(Deccan Herald 報道) · 記事 ↗
TUE
07/28

Zoho、南アフリカ売上が2025年に前年比34%増 ― 大企業層への浸透とAIモデル使い分け戦略

ITWeb は、Zoho の南アフリカ事業が2025年に前年比34%の増収となったと報じた。数値はヨハネスブルグ近郊ミッドランドの Gallagher Convention Centre で開かれた年次カンファレンス「Zoholics」で公表されたもの。同社南部アフリカ地域責任者の Andrew Bourne 氏は、低価格帯ゆえに中小企業向けと見られていた製品群が、現在は大企業からも同等以上と評価され始めていると説明した。伸びを牽引しているのは金融サービス、製造、小売、ITハードウェア、IT関連サービス、専門サービスの各業種で、売上上位の製品は Zoho One、CRM、Books、Desk、CRM Plus。AI戦略については、あらゆる用途に大規模言語モデルを充てるのではなく、用途ごとに特化した小規模・狭域モデルを使い分けることでコストと計算資源、環境負荷を抑える方針を示した。あわせて Model Context Protocol を通じて ChatGPT や Claude など外部モデルからも業務アプリとデータを操作できるようにしているが、外部モデルが高額化・停止しても自社AIは独立して利用できると述べている。

メディア ITWeb(南アフリカ) · 記事 ↗
TUE
07/28

Zoho POS 南アフリカ版の料金体系が明らかに ― 1拠点あたり月額 R120/R240/R400 の3プラン

Engineering News は、南アフリカ版 Zoho POS の料金を、標準プランが1拠点あたり月額 R120、プロフェッショナルが月額 R240、プレミアムが月額 R400 と報じた。Bourne 氏は7月27日のメディアブリーフィングで、POS は南アフリカのラインアップに欠けていた要素だったと述べ、バックオフィス機能、デスクトップおよびモバイル請求、会計、マーケットプレイス連携、店舗・ハードウェア連携、配送業者や決済ゲートウェイなど外部システムとの接続までを含むと説明した。多言語での請求やセルフチェックアウトにも対応し、モバイルアプリから業績を確認できるほか、取引の異常を検知してレビュー対象として提示する。同社は技術スタックの全レイヤーを自社保有しており、サーバー機器も自社設計・製造してコストと消費電力の低減を図っていると述べている。

価格・契約 Engineering News(Creamer Media) · 記事 ↗
TUE
07/28

Zoho、南アフリカ国内データセンターの開設を検討 ― データ主権を重視、8年で9倍成長

IT-Online は、Zoho が南アフリカ国内にデータセンターを設ける方向で検討していると報じた。Bourne 氏は現地データセンターへの実需があり、とくに行政分野ではデータ主権が重要だと述べ、現状は POPIA と GDPR に準拠した欧州データセンターで安全にホストできるものの、機微情報を扱うには国内拠点が要ると説明した。検討はまだ初期段階だが優先課題と位置づけている。同社の南アフリカ事業は過去8年で9倍に成長し、顧客維持率は90%。ランド建ての価格設定と、事業運営に必要なツールをほぼ網羅している点が支持されているという。グローバルでは上位15か国に入り、前年12位から今年は10位になる見通しとしている。現地では顧客サポートと専門サービスの人員を増強中で、教育事業者と Zoho 講座提供の覚書を締結し、大学カリキュラムへの組み込みも進めている。

メディア IT-Online(南アフリカ) · 記事 ↗
MON
07/27

Zoho、南アフリカ版「Zoho POS」を提供開始 ― 現地VAT対応・オフライン決済・Zia連携を備えた小売向けPOS

Zoho は年次ユーザーカンファレンス「Zoholics」南アフリカ開催に合わせ、同国版の「Zoho POS」を提供開始した。南アフリカのVAT要件に対応し、標準税率・ゼロ税率・非課税品目を設定でき、会計時に自動適用してインボイスやレシート、売上レポートに反映する。在庫の閾値監視や発注点設定、低在庫アラート、発注書の起票に加え、オンラインストアと実店舗の在庫同期にも対応。通信断時もWindows/macOS端末で決済処理を継続し、復旧後に同期する。バーコードスキャナー、キャッシュドロワー、計量器、客側ディスプレイなど複数ベンダーの周辺機器を利用でき、Zoho MCP と Zia エージェントによる自然言語での在庫確認・ワークフロー自動化も利用できる。決済端末では Yoco、Capitec Bank などの現地事業者との連携を進めているとしている。

公式プレス Zoho(Zoholics South Africa 2026 発表/Hypertext) · 記事 ↗